現在の本堂は、三百年以上前の延宝元年(1673年)に建てられたと記されています。 間口は十三間半、奥行きは九間で、床面積は畳二百四十畳以上の広さがあります。 建築当初は茅葺きの屋根でしたが、昭和四十五年に茅の外側にトタンを葺いて、トタン葺きの赤い屋根になりました。 平成十五年の屋根の修復の折にはステンレス葺きでこげ茶色(ダークブラウン)の屋根となり、現在に至っています。
開山堂(かいさんどう)とは、このお寺を開いた御開山さま(初代住職)をおまつりするところです。 もともと本堂の左奥に小さくあった開山堂でしたが、昭和六十一年に二十三世雄嶽雪峰大和尚によって大きく改築されました。
紫雲台(しうんたい)とは、禅師さまのための方丈の間です。 桐盛院の紫雲台は、本堂の右奥に付設されています。昭和五十八年の授戒会(じゅかいえ)で大本山総持寺の禅師さまにお越しいただいたさい、二十三世雄嶽雪峰大和尚によって建築されました。 授戒会後は客殿として使用されています。
納骨位牌堂は平成五年に建築されました。本体は鉄骨造りで、外壁、屋根裏を125mmALCパネルで囲い、屋根は入り母屋造りの銅板葺きとすることで、耐積雪2.5メートル、耐火2時間の伽藍となっています。 一階が納骨堂、二階が位牌堂となっていて、二階の位牌堂には本堂から渡り廊下を経ていつでもお詣りできるようになっています。 納骨堂はお墓の代わりにお骨を収めたり、あるいはしばらくお預かりするためのお堂です。 位牌堂は納骨された方やご供養をお願いされた方のお位牌をお祀りし、安置しておくためのお堂です。 納骨位牌堂のご利用については、永代供養をご覧ください。
山門は二百年ほど前に建てられたといわれていて、桐盛院の山内では本堂に次いで古い伽藍です。 その扉はふだん閉まっていますが、大きな法要が行われる折には開門されます。
桐花霊園は桐盛院の管理する墓地です。桐盛院の山内、本堂に向かって右脇に平成四年に造園されました。 平成十年には奥に慈しみ地蔵尊が安置され、霊園全体を見守っています。 桐花霊園は原則として宗派を問わず利用していただけます。 詳細は、桐花霊園のご利用案内をご覧ください。 また、個人墓をお考えの方は個人墓の管理と供養をご覧ください。
桐盛院の現在の庭園は二十三世雄嶽雪峰大和尚の代、昭和五十六年から六十年にかけて造営されました。 雪に閉ざされる冬以外は、緑のスギゴケが映える美しい庭園として伽藍の周囲を彩っています。